葡萄を育ててワイン作るまでの長い道のりは長い。多くの知識を得ても実際にやってみると挫折を味わいそして多くを学ぶ。出来上がったワインを飲むときの喜びは実際に係わった人しか判らない。そしてより良いワインを求めて更なる挑戦に挑む。てそれはまるで終わりのない長い丘の道を進んで自分の理想を求め続ける人生の旅の様である。 - Long Hill Winery -
北カリフォルニアでバックヤード・ビンヤードに挑戦して10年以上。まだまだ理想にはまだまだ到達しない。
University of California - Davis Viticulture & Enology
Our history
カリフォルニアのベイエリアに移住してから実のなる木を植えて、食べる日に木から捥いで食卓に(Farm to Table) 乗せるのが我々の一つの楽しみであったが、2010年にUC Davisで行われたPicnic Dayというイベントで各種苗を無料で配ってるという事を知り早速そこで色々ともらってきた。その中に葡萄の苗もあり2本もらったのがZinfandelとBarberaの木であった。DC Davisと言えばViticulture / Enology (葡萄栽培・ワイン醸造学)が有名でそのイベント会場で一般の人向けに無料セミナーも行われていたい。その時は特にそのセミナーを聞いたわけではないが、家に戻ってあまり考えずにその2本の葡萄の木をフロントヤードに地植えをした。
それが最初のきっかけだが色々と勉強すると奥が深い。自分でワインを作ったらどんなに楽しい事かと思い始めた。その後数年は毎年そのUC Davisのイベントに行きセミナーにも出て、本も10冊以上読み、数えきれない本数のYouTubeビデオを見て知識を貯めたが、何度も失敗を繰り返しながら少しづつだが毎年自分が作ったワインが飲めるようになった。さらにワイナリー行ってはワインメーカーを見つけては色々と話を聞き教えてもらう事が多かった。小さなワイナリーだと比較的ワインメーカーやオーナーに会えるので、寂れたワイナリーを訪れるのが楽しみである。
我が家では天然酵母でパンを焼くが、多分かなり多くの酵母が家に住み着いているのではないかと予想している。そこで数年程前からイーストを使わない自然発酵でワインを作ることに挑戦をし、それなりの効果が出ている。防腐剤であるSulfateが入っていない市販のワインはほぼないが、我が家ではSulfate無しのワインにも挑戦している。ワインボトルを市場に流通させるためにはSulfateを入れるのが必須である。しかし我が家ではワイン蔵から飲むときにはじめて外に出すのでSulfateは必要ない。
奥が深いワイン作り
ワイン作りには幅広い知識と根気と努力が必要。
土壌 - 何と言っても土壌が一番のポイント。 水はけが良ければ決して肥えていなくとも良いが自宅の庭の土壌を変えることができるのだろうか。それでも何をすべきか、すべきではないかは判っていないといけない。
気候 - これも自分ではどうすることもできないん。でも日当たりを求めて場所を見つけて植えれば意外な所で栽培ができる。ただ日が当たり過ぎてレーズンになってしまう事も。
水 - 気候によってやるべき水の量が違う。適量を水を見つけるには葡萄の木と対話をしながら水やりを行う。同じ土地でも場所によって違う。
トレリス - しっかりした支柱とワイヤで伸びた蔓を支える。しっかりと作るには結構程骨が折れる。
害虫駆除 - オーガニックでナチュラルなワインを目指したければ殺虫剤や除草剤は使いたくない。でも本当に大きな問題は鳥やネズミなどの動物。戦いである。
収穫 - もっとエキサイティングで骨の折れる作業。機械を使って大量生産を行うわけではないので重労働となる。しかし、手作業である事が素晴らしいワインを作る一つの秘訣。厳選した良い葡萄だけを一つ一つ選んで集めて潰してジュースにする。
発酵 - 収穫から発酵までがまさに一番大切な時間。全ての事を差し置いてもこれに集中して取り掛かる。
エージング - 幾つかの工程を経た後、ワインを寝かせる。温度管理は地下倉庫以外は殆ど不可能。自分で地下倉庫を作るのは骨が折れる。
ボトリング - ボトルに入れてコルクで蓋をすると、あとは倉庫で寝かせるだけ。その後は何もしない。子供の旅たち。
剪定 - 葡萄の木は勝手に育つ訳ではない。剪定を正しく行わないと荒れ放題になる。まるで子供のしつけの様。
ワインの知識 - ソムリエになる必要は無いが、どんなワインを目指しているのか、それを理解するにはワインを飲む側の知識が必要。単なるウンチクではなく、色々なワインの性質を理解しないといけない。
土木、建築、農業、気象、生物、化学、料理、ワインテースティング、流通、運輸などなどの知識と経験が必要。本当に奥が深い・・・